新百合ヶ丘・麻生区の道路整備はどう変わる?川崎市の最新資料から注目ポイントを整理

川崎市が公表した「第2次川崎市道路整備プログラム 後期②(令和8〜11年度)」(2026年2月)の資料から、新百合ヶ丘駅や麻生区周辺にしぼった今後の道路整備についてまとめてみました。

「まちづくり委員会資料_第2次川崎市道路整備プログラム後期②の取組(案)に係るパブリックコメントの実施結果について」から抜粋

新百合ヶ丘や麻生区に住んでいる方にとっては、日々の車移動や駅周辺の混雑、生活道路の安全性にも関わる内容なので、気になる方も多いのではないでしょうか
川崎市の資料をもとに、新百合ヶ丘・麻生区周辺で影響が大きそうな路線を整理しました。

川崎市の道路整備プログラム「後期②」とは?

今回公表されたのは、川崎市の「第2次川崎市道路整備プログラム」のうち、令和8年度から令和11年度までを対象にした「後期②」の取組です。
市全体では、後期①で完成を目指していた工区のうち、完成した区間もある一方で、用地取得や工事工程の見直しなどにより、後期②へ持ち越しとなった区間もあります。
そのため後期②は、単純に“新しく始まる計画”というより、これまで進めてきた道路整備をどこまで前進させるかを示す期間ともいえそうです。

麻生区で完成を目指す主な路線

今回の資料の中で、麻生区周辺で特に注目されるのは、次のような工区です。

  • (都)柿生町田線「柿生駅南口」……2026〜2029年度の完成目標
  • (都)菅早野線「下麻生」……2026〜2029年度の完成目標
  • (主)町田調布「黒川」……2026〜2029年度の完成目標

また、(都)尻手黒川線「Ⅳ期」は、もともと令和4〜7年度の完成目標だったものの、完成が遅れる見込みとなり、後期②での完成に位置づけられています。
このあたりは、柿生駅周辺や黒川方面を利用する方にとって、今後の変化をチェックしておきたいポイントになりそうです。

一方で、まだ「継続」となる路線も

ただし、麻生区内の道路整備がすべて2029年度までに終わるわけではありません。

  • (都)世田谷町田線「上麻生Ⅱ期」
  • (主)横浜上麻生「柿生陸橋」
  • (主)横浜上麻生「下麻生」

これらの工区は、資料上で完成目標年度が「継続」とされており、2029年度以降も事業が続く前提になっています。
つまり今回の計画は、麻生区の道路課題が一気に解決するというより、完成する区間と、まだ時間のかかる区間が混在している内容といえそうです。

用地取得率から見える進捗の差

表を見ると、工区によって進み具合にはかなり差があります。

  • 柿生駅南口:57% → 76%
  • 尻手黒川線Ⅳ期:90% → 99%
  • 世田谷町田線 上麻生Ⅰ期:95% → 100%
  • 菅早野線 下麻生:70% → 99%
  • 横浜上麻生 柿生陸橋:52% → 96%
  • 横浜上麻生 下麻生:64% → 79%
  • 世田谷町田線 上麻生Ⅱ期:31%

かなり進んでいる工区もある一方で、まだ取得率が十分でない区間もあり、これが完成時期の違いにつながっているようです。

黒川・市境方面では「着手」の動きも

さらに、(主)町田調布「市境」は、前期と後期①では「先送り」となっていましたが、後期②では「着手」と整理されました。
町田市や稲城市に近い市境部では、今回の期間でようやく本格的に動き出す計画になっており、黒川方面の整備とあわせて見ると、麻生区北西側の交通環境にも少しずつ変化が出てきそうです。

新百合ヶ丘・麻生区に住む人にとってのポイント

今回の資料を住民目線で見ると、ポイントは大きく3つありそうです。

  • 柿生駅南口・下麻生・黒川では、2029年度までの完成が見込まれる工区がある
  • 上麻生Ⅱ期や柿生陸橋などは進捗しているものの、引き続き継続になる
  • 市境方面では、ようやく「着手」段階に入る路線もある

全体としては、「一部は前進するが、まだ道半ば」というのが実態に近そうです。
新百合ヶ丘や麻生区に住んでいる方にとっては、普段の移動や駅周辺の使いやすさにも関わる内容なので、今後の進捗にも注目したいところです。

参考